お腹がでっぷりと出ていることの代名詞のように使われることが多い、通称「メタボ」。ただ、お腹が出ているだけ、太っているだけのことではなく、実際はとても深刻な問題になっています。すぐにでも改善に取り組む必要があることを、お伝えしています。ぜひ、健康管理にお役立てください。

メタボリックシンドロームの症状

メタボとは

正式には、メタボリックシンドロームといい、メタボリックは「代謝」という意味です。腰まわりやお尻、太ももなどの下半身を中心に、脂肪が溜まる皮下脂肪型肥満とは異なります。内臓のまわりに脂肪が溜まる、「内臓脂肪型肥満」という悪性の肥満です。内臓脂肪の蓄積に加えて、血糖、血圧、脂質異常のうち基準値を超えるものが、2つ以上重なった状態をメタボリックシンドロームと呼びます。

症状

自覚症状がないまま、血管壁が硬く、厚くなり血流が悪くなります(動脈硬化)。それにより、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気の引き金になる可能性もあります。メタボの人と、そうでない人を比べると、将来心臓や脳の血管の病気を発症するリスクが2倍から3倍も高いというデータが存在します。早い段階での予防と改善が必要とされているのです。

メタボリックシンドロームの原因

  • 食生活の乱れ
  • 運動不足

大きな原因としては、この2つが挙げられます。その他にも、ストレスや睡眠不足、飲酒や喫煙、加齢などいろいろありますが、食生活の改善と運動不足を解消することで内臓脂肪を減らすことが可能です。

過食や運動不足などの生活習慣の乱れから内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞は肥大化します。肥大化した脂肪細胞からは、悪玉ホルモンなどの分泌が増加し、善玉ホルモンの分泌は減少します。一方、小型の脂肪細胞の場合は、アディポネクチンという善玉ホルモンなどが多量に分泌されます。このアディポネクチンは、インスリン感受性を高め、脂肪を燃焼させ、血栓予防や動脈硬化予防の作用があります。

肥大化した脂肪からの分泌物

  • TNF-α、遊離脂肪酸、レジスチン…インスリンが効きにくくなり、血糖を下げる働きが弱くなる。血糖値の上昇。
  • 遊離脂肪酸…HDL〈善玉〉コレステロール値減少。中性脂肪値の上昇。
  • アンジオンテンシノーゲン…血管を収縮。血圧値の上昇。
  • PAI-1…血栓を作りやすくする。

メタボリックシンドロームにかかりやすい人のタイプ

性別

一般的に内臓脂肪がつきやすいのは男性で、皮下脂肪がつきやすいのは女性です。皮下脂肪は内臓脂肪にくらべ身体に悪さをしないと言われています。しかし女性も不規則な生活を続けていると、閉経期以降は男性並みに内臓脂肪が増加する可能性が高くなります。

食事

食事に気を使わない人は、要注意です。栄養バランスを考えずに、好きなものばかり食べていたり、食事の時間がバラバラで、食べたり食べなかったりするのもかかりやすいタイプです。また、お酒を飲みすぎる、早食いするなど、基本的に太りやすい食事の仕方の方人はかかりやすいと言えるでしょう。

運動

また、歩くのが嫌いで、階段も歩かずエスカレーターやエレベーターばかりを利用してしまうなど。特別な運動をしていなくても、身体を動かすこと自体を避けてしまう人は、すぐに日常習慣を見直さなければなりません。

検査・診断

メタボ健診は、検査結果によって「動機づけ支援」と「積極的支援」に分類されます。どちらかの支援の対象となった場合は、個別に医師、保健士、管理栄養士によって、食事と運動指導のサポートを受けながら、メタボ解消を目指していく事になります。この健診は単に結果が出るだけでなく、実際にメタボ(予備軍も含む)を解消し、生活習慣病を予防する具体的な対策をおこなうことが目的となっています。

検査

  • 「腹囲」 お腹のサイズを実測し、脂肪の量を大まかに把握するための検査
  • 「血糖値〈高血糖〉」 糖尿病の判定に必要な指標として、血糖値を測定
  • 「高脂血症〈脂質異常症〉」 肥満や動脈硬化などの病気を診断するために、コレステロール値を測定
  • 「高血圧」 高血圧かどうかの診断を行うために、血圧を測定

腹囲は一般的に測られているウエストのサイズではありません。メタボ健診の腹囲は基本的にお腹の1番細い部分ではなく、1番出ている部分を測定します。

診断基準

2つ以上の項目に当てはまったら、メタボと診断されます。健診では「腹囲」が測られますが、あくまで目安でしかありません。とくに肥満ではないけれど、下腹部だけがぽっこり出ている人で、内臓脂肪型の「隠れ肥満」という可能性もあります。メタボ予備軍にも注意が必要です。

  • 腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上
  • 空腹時血糖値 110mg/dl以上
  • 中性脂肪 150mg/dl以上 または HDLコレステロール 40mg/dl未満
  • 最高血圧 130mmHg以上 または 最低血圧85mmHg以上

治療方法

メタボの治療方法は、内臓脂肪を減らすことです。日頃の食生活を改善し、運動を習慣づけることで、内臓脂肪は減ってゆきますが、メタボの症状が進み、高血圧・高血糖・高脂血症の症状が重くなっていたり、さらに動脈硬化を引き起こしていたりする場合は、個人で対策してゆくのは困難です。医師の診断を受けて、食事療法や運動療法で対策しながら、投薬などで治療を行なう場合もあります。糖尿病や、脂質異常症治療の薬を使いますが、肥満症治療薬という食欲を抑制する薬の開発も進んでいます。

予防・ケアの方法

すべては食事と運動

メタボ予防の基本は、「食事」と「運動」です。これ以外のことは、何もありません。太らないバランスの良い食生活と、適度な運動を、持続して習慣づけることで、改善されます。和食を中心としたメニューで、大豆や海藻、野菜や果物をしっかり食べ、水溶性食物繊維をできるだけ摂るように心がけます。歩く時間を増やすようにしたり、階段を使うようにしたりするなど、毎日の習慣を少し変えるだけでも、大きな差が生まれます。

アディポネクチンを増やす

食事と運動で、内臓脂肪を減らしていくことができれば、アディポネクチンの分泌も増えてきます。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて減らしやすい脂肪です。まずは、内臓脂肪を減らしてアディポネクチンの分泌を増やし、次に皮下脂肪を減らしてゆくのが効率の良い脂肪の減らし方です。

メタボ予防の第一歩

メタボ予防は、改善に取り組むことで結果が出やすく、健康に対する効果は非常に大きいものです。自分で選んで食べるものが、そのまま自分の身体を作ります。意識して動かしてあげることで、健康で長く付き合うことができる身体になります。ぜひ、ご自身の身体を大切にしてあげてください。

メタボに役立つ乳酸菌の選び方

不足している栄養を効果的に摂る方法

乳酸菌サプリ

乳酸菌やビフィズス菌をサプリメントで摂る。

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食物繊維サプリ

腸内細菌のエサになる食物繊維をサプリで補給。

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青汁

足りない緑黄色野菜の不足を青汁で補う。

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オリゴ糖

プレバイオティクスとしてオリゴ糖を使う。

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