便秘の症状や原因、改善対策について

便秘は腸内環境が悪化していることを表している状態です。
症状が軽い場合でも、重い場合でも身体の健康のためには改善の必要があります。

軽い便秘の場合は、足りないものを摂ったり、生活の改善をおこなったりするなど、すぐに改善に取り組むことができます。

症状が重い場合は、幅広く知識と情報を得ることで、便秘改善に向けて、少しづつでも取り組んでいく事が大切です。

便秘の症状

便秘の症状には、便秘そのものの症状から、二次的な症状まで様々があります。

お腹の症状

便秘が続くと、腹部膨満という症状が現れます。これは、腸内に便やガスが溜まり、お腹が張っている状態のことです。便秘で出口がふさがった状態で、腸内に溜まった便やガスを肛門に送り出そうとするため、腹痛が生じます。また、腸の働きが悪いことが原因となり、食欲不振も招きます。

肌への影響

便秘になると新陳代謝が低下し、血行が悪くなり、肌の艶もハリもなくなります。腸内に溜まっている便が発酵して発生した毒素が、血液に流れ込み皮膚にまわります。そのため、吹き出物、シミなどのさまざまな肌トラブルを引き起こします。

精神的な影響

自律神経の乱れ、イライラ、不眠など、精神状態にも不調が起こることもあります。

その他の症状

頭痛、口臭、吐き気、肩こりなどの症状が現れることもあります。

便秘の原因

便秘のメカニズム

体内に取り込んだ食物は、胃と小腸で消化されます。そして、消化されてドロドロになった食物は大腸へと運ばれます。

大腸では、体に必要な水分や栄養分がゆっくりと吸収されるので、ドロドロした状態から徐々に固形になります。それが便です。

便は、腸のぜん動運動によって肛門へと運ばれて排出されます。しかし、ぜん動運動が正常に働かない状態が続くと、便が大腸に留まり、大腸が便の水分や油分まで吸収してしまうため、便が硬く小さくなってしまいます。 

それが続くことで便秘になってしまいます。

便秘の原因

腸のぜん動運動は、自律神経によりコントロールされています。胃に食物が届くと、自律神経から司令が出て胃腸が活発に動きます。便が直腸に届くと、便意を催すように自律神経が脳に司令を送ります。この一連の働きが、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化や老化などにより、上手く機能しないことが便秘の原因となります。

かかりやすい人のタイプ

  • 「女性」は、黄体ホルモンの働きで妊娠中や月経がはじまる前後に、便秘になりやすい状態になります。
  • 「高齢者」は、腸の動きが弱くなり、食事の量や摂取カロリーが減少します。腸内細菌の変化や筋力の低下などで便秘になりやすい状態になります。
  • 「生活が不規則な人」は、午前中に排泄が上手くできず、我慢して便秘になりやすい状況になります。睡眠不足も大きな原因の一つです。
  • 「ストレスが多い人」は、自律神経の乱れにより、常に交感神経が優位に働き、ぜん動運動が上手くおこなわれないため、便秘をおこしやすくなります
  • 「運動不足の人」 は、ストレス解消や自律神経の調整、質の良い睡眠が、運動不足により上手くおこなえない状態になっていることが考えられ、これも便秘の原因となります。
  • 「食事が偏っている人」は、お肉中心の食事が多くなるなど、食物繊維が不足し便秘になりやすい状況が考えられます。

 

便秘の種類

機能性便秘

一般的に多くの方が悩まされる一般的な便秘です。

運動不足、過度なダイエット、食生活や生活習慣の乱れが原因であることが多く、摂取した薬剤が原因になることもあります。

機能性便秘になると、おならが臭く、1日中便が出なくなったり、少量の便しか出なくなるといった症状が出ます。

機能性便秘を放っておくと、肌荒れや、吹き出物、お腹の張りが酷くなるため、3日以上便が出ない場合は、機能性便秘になっている可能性があります。

急性便秘

これまで便秘とは無縁だった方が、突然、便が出なくなることを急性便秘といいます。

旅行などの環境の変化から生活リズムが崩れて、急性便秘を引き起こすこともありますが、中には大腸がんや腹膜炎、腸閉塞といった内臓疾患が原因と考えられることもあります。

こうした内臓疾患が原因の場合は、吐き気や腹痛が伴うこともあるため、症状がひどい場合はすぐに病院に行くことをおすすめします。

急性便秘の場合は、「たかが便秘」と思わずに、医師の診断のもと適切な処置を受けることが大切です。

医原性便秘

医原性便秘は、薬の服用が原因で便秘になることをいいます。医原性便秘を引き起こす可能性のある薬は数えきれないほどあります。一部を紹介すると以下のようなものになります。

咳止め、胃潰瘍治療薬、抗パーキンソン剤、降圧剤、抗うつ剤、前立腺肥大症治療薬、痛み止め、抗がん剤

薬のせいで便秘になるとは、辛いことですが、治療のためであれば致し方ないかもしれません。症状は、腹痛やお腹の張りなど一般的な便秘と変わりませんが、治療するためには、下剤を服用して排便をコントロールする必要があります。

慢性便秘

慢性便秘は、腸の機能が低下することで、慢性的な便秘を引き起こすことをいいます。腸の機能低下だけでなく、病気が原因である場合もあります。

慢性便秘になると、排便回数が減少し、下腹部の痛みや不快感に襲われます。やっと便が出た!と思っても、便が硬く、残便感を覚えるようです。

また、排便時に思い切り力を入れないと便が出ないことが多く、慢性便秘のせいで切れ痔になってしまうこともあります。

さらに切れ痔も慢性化する恐れがあるので、早い段階で慢性便秘を改善する必要があるでしょう。

弛緩性便秘

筋力の低下や、市販の下剤を繰り返し使うことで、腸の蠕動運動が弱まることから引き起こる便秘を弛緩性便秘といいます。

私たちの腸は腹筋によって支えられています。しかし、お腹の筋力が低下することで、腸も身体の下の方へ落ちていき、結果お腹がポッコリ出てしまうのです。

また、運動不足による筋力の低下だけでなく、加齢と共に自然と筋力が落ちることで、弛緩性便秘になりやすい身体になっていくことが考えられるでしょう。

痙攣性便秘

痙攣性便秘はストレスが原因で起こります。腸は、精神の影響を大きく受ける場所のひとつです。

よく、緊張や、嫌悪感から下痢を引き起こす人がいますが、これらと同じ原理で便秘が起こります。

痙攣性便秘になると、便秘と下痢が交互に起こる症状が出る方が多いようです。また、便を排出する時に、いきまないと出ないため、痛みを伴うこともあります。

痙攣性便秘が悪化すると、過敏性大腸炎の原因になることもあるため、注意が必要です。

直腸性便秘

直腸性便秘は、機能性便秘の一種です。肛門付近で発生したなんらかのトラブルにより、便をうまく排出できないことで便秘を引き起こします。

直腸性便秘の特徴として挙げられるのが、「便意を感じない」「排便時の痛みや違和感」「排便時にいきめない」「便が出てこない」「これまでにない位便が硬い」「便秘薬を服用すると、下痢が起こる」などです。

直腸性便秘は自然に治るものではありませんので、必ず病院に行くようにしましょう。

器質性便秘

腸内にポリープやがんなど疾患があることで、便秘になることを「器質性便秘」といいます。

はじめにお伝えした機能性便秘は生活習慣を正して、腸内環境を整えることで改善することがほとんどですが、器質性便秘の場合は、医師の診断のもと治療を行わなければ改善することができません。

吐き気や、嘔吐、激しい腹痛、血便、発熱など比較的重い症状が現れるので、こうした症状が出た場合は、すぐに病院に行くようにしましょう。

検査・検診

血液検査、便潜血検査、腹部X線検査、大腸内視鏡検査、腹部CT検査などがおこなわれます。

他の重大な病気と見分るために、便秘の原因を正しく特定し、これらの検査と問診の結果から、便秘の原因やタイプが診断されます。

便秘は、内科、消化器科、胃腸科、心療内科、メンタルクリニックなどで受診が可能です。

治療方法

  • 薬物療法 症状に合わせてお薬が処方されます。 
  • 食事療法 食生活の改善のために、生活習慣指導などがおこなわれます。
  • 生活習慣指導 運動や排便習慣などへの生活指導がおこなわれます。

予防・ケアの方法

便秘の予防は、食生活が基本

  • 1日20グラム以上の食物繊維を摂る(不溶性より水溶性食物繊維を多めに)
  • 和食メニューを心がけ、便秘に効果的な食品を摂る(ヨーグルト・納豆などの発酵食品)
  • 良質な植物オイルを摂る(オリーブオイルなど)

毎日の習慣を改善

  • 一日の生活にリズムを作る(就寝、起床、食事、トイレ時間を一定に)
  • ウォーキングなどの適度な運動をおこなう
  • 質の良い睡眠
  • ストレス解消を心がける
  • 起床後、冷水か冷たい牛乳をコップ一杯飲む
  • 水分を充分に摂る

便秘を解消して健康維持

忙しく日々を過ごしていると、「そう言えば2、3日」便が出ていない!」ということがあるのではないでしょうか。そんな時、振り返って考えると、あまり食事に気を使っていなかったり、水分を摂っていなかったり、便秘になる原因を自分で作ってしまっています。気づいてすぐに解決できる便秘なら良いのですが、頑固で何をやってもダメと苦しんでいる人もいます。そんなときは、自己判断で便秘薬に頼るのではなく、医療機関で検診、治療を検討してみるもの方法です。しっかり便秘と向き合ってみてください。

便秘に役立つ乳酸菌の選び方

不足している栄養を効果的に摂る方法

乳酸菌サプリ

乳酸菌やビフィズス菌をサプリメントで摂る。

乳酸菌サプリ

食物繊維サプリ

腸内細菌のエサになる食物繊維をサプリで補給。

食物繊維サプリ

青汁

足りない緑黄色野菜の不足を青汁で補う。

青汁

オリゴ糖

プレバイオティクスとしてオリゴ糖を使う。

オリゴ糖

ページの先頭へ