わたしたちは日々の暮らしの中で、様々な薬品や添加物を取り入れています。長持ちする食品や清潔な水がいつでも飲めるようになり、生活が便利になるとともに、保存料や添加物の多い食べ物が増えてきました。

それにより、知らず知らずのうちに腸内環境を悪くしてしまうものを口にしていることがあります。腸内環境に悪影響を与える薬品や添加物とは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

ピルが腸内細菌に与える影響

避妊薬としてのピル

ピルとは「経口避妊薬」のことであり、女性の避妊方法の一つです。ピルを服用することによって排卵を止めて、排卵の周期をずらすことができます。それによって、子宮内で受精卵が着床しにくい環境をつくることが可能であり、高い避妊効果を得られます。

加えて、ピルは避妊だけでなく、生理不順の改善やPMS(月経前症候群)を緩和するために用いられることもあります。

副作用で慢性便秘の原因に

ピルの副作用としては、吐き気やむくみ、頭痛、微熱、倦怠感などがありますが、副作用として最もよく起こりやすいのが慢性便秘です。ピルの服用で慢性便秘になる理由は、「黄体ホルモン」の影響があるためです。

黄体ホルモンには受精卵をとどめておくために、子宮の収縮を抑える働きがあり、これが大腸にも影響を及ぼして腸の動きを抑制します。その結果、便が腸内にとどまりやすくなって便秘を引き起こしてしまいます。ピルには黄体ホルモンが含まれているので、ピルの服用で慢性便秘になってしまう人は多いです。

塩素が腸内細菌に与える影響

塩素の作用・機能・働き

塩素とは元素の一つです。塩素は殺菌・消毒のために漂白剤やプールの水などに使われています。また、塩酸や塩化ビニルの製造原料などにも用いられます。塩素には漂白・殺菌作用があり、疾病の原因となる細菌やウイルスを死滅させる働きがあります。

塩素の特徴

塩素は有毒な物質です。殺菌作用があり、塩素そのものは人体に害があります。塩素は水によく溶けやすい性質があり、空気より重く、酸化力が強いうえに反応性が高いです。塩素はきわめて毒性が強いため、空気中に微量存在しても人の体に影響があり、高濃度の場合には呼吸困難に陥ります。

水道水の塩素

塩素はわたしたちの生活に必要な水道水の消毒にも用いられています。水道水を飲んだときの「カルキ臭い」といわれる臭いも塩素によるものです。
人体に安全であるように水道水に含まれる塩素は薄めになっていますが、この塩素がアトピーを引き起こす原因の一つともいわれています。プールの水に含まれている塩素濃度と水道水の塩素濃度は同率です。

日本の塩素基準

日本では法律により「蛇口から出る水道水は0.1mg/L基準値以上の残留塩素があること」を義務づけています。水道水の殺菌消毒が確実に行われていると判断するために、塩素の最低基準が設けられています。
さらに、塩素の量の下限は0.1mg/L基準値以上と定められていますが、上限はありません。東京の水道水は「世界一安全」と言われていますが、世界基準と比較すると、圧倒的に塩素の量が多く含まれています。

一般住宅、マンションの水

マンションやビルなどの建物では、一旦貯水タンクに貯めてから各階に給水されるので、タンク内の水が長く滞留した場合は塩素濃度が薄くなることがあります。そのため、給水時に再度塩素を注入することがあり、塩素臭がきつくなることがあります。

また、一般住宅の場合は、家から浄水場の距離がキーポイントになります。残留塩素の量は浄水場から遠ければ濃度は低いですが、逆に浄水場に近ければ残留塩素濃度が高いです。水道水のカルキ臭がきつく感じる場合は、浄水場から家の距離が近い可能性があります。

添加物・保存料が腸内細菌に与える影響

作用・機能・働き

添加物や保存料は、食品の味をよくするためや、食品を長持ちさせるために用いられています。食肉加工品やお菓子、パック野菜などにも使用されており、食材を新鮮に見せることができます。また、合成甘味料などの添加物はジュースに使われており、甘味を加える作用があります。

防腐剤、着色料

わたしたちが口にしている加工食品には、合成着色料、合成保存料などの食品添加物がたくさん使われています。これらの使用により、食品が腐りにくくなり、見栄えがよくなります。

腸内フローラに与える影響

免疫力の約60~70%は腸で管理されていると言われています。その腸内環境に大きな影響を及ぼす腸内細菌が、保存料などの合成添加物を嫌うことがわかっています。日本人は合成添加物を1日に平均約11g摂取しているという報告があり、1年間に換算すると約4kgもの添加物を摂取していることがわかります。また、「現代人の遺体は腐らない」と言われています。これは生前に添加物が多い食事をとっていたことが原因のひとつのようです。

添加物の種類

日本で使用を認められている添加物の数は、指定添加物、既存添加物、天然香料、一般食品添加物の4つに分類されています。そして、それら全てを合わせて1,000種類以上あります。

添加物はコンビニのお弁当だけでなく、野菜や肉、魚にも使われていることが多いです。現代社会で消費生活をするうえで、添加物を一切とらないことは不可能に近いといえるでしょう。

添加物の種類の代表的なものは以下の通りです。

発色剤:亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)

肉や魚のアミンと反応して発がん物質に変化。ウインナー、ハム、たらこ、明太子などに使用されています。

ダイエット甘味料:アスパルテーム

動物実験で白血病、リンパ腫など安全性に疑問あり。低カロリー飲料、ゼリー、チューインガム、チョコレートなどに使用されています。

防腐剤、防カビ剤:安息香酸ナトリウム(安息香酸Na)

ビタミンCと反応して発がん物質ベンゼンを生成。栄養ドリンク、炭酸飲料に使用されています。

日持ち向上剤:グリシン

食塩の過剰摂取につながる。弁当、サンドイッチ、おにぎりなどに使用されています。

着色料:タール系色素(赤色104、黄色4など)

EUでは6種のタール系色素を大手メーカーが自社製品から除去。英国食品基準庁が子どもの注意欠陥・多動性障害との関連が疑われるとメーカーに自主規制を勧告。漬物類、蒲鉾類、着色されたお菓子などに使用されています。

保存料:ナイシン

安全性データが少ないにも関わらず、海外で定められている許容量に比べ、日本での摂取量ははるかに多い。チーズ、ソース、ドレッシングなどに使用されています。

防かび剤:OPP、TBZ、イマザリルなど

これらは農薬であり、動物実験でOPPは発がん性、TBZは催奇形性、イマザリルは繁殖と行動発達に異常が見られたとの報告あり。輸入かんきつ類に使用されています。

腸内への影響

防腐剤や着色料などの添加物には抗菌性があり、腸の働きを抑制するどころか、細菌を死滅させてしまいます。これにより、腸内フローラが乱れると、下痢や便秘、肌荒れ、ガン細胞の活性化を促進させることになってまいます。
また、毎食インスタントフードで済ませるなど、過度に添加物を摂りすぎてしまった場合には、腸内環境が悪化してしまう可能性もあります。

人工甘味料に関する科学的実験

イスラエルの研究チームは、2014年10月に人工甘味料であるサッカリンを摂取すると腸内細菌のバランスが変わり血糖値が下がりにくくなることをNature誌に報告しました。

腸内細菌が人工甘味料のような新しい物質に反応することが、血糖値が上昇する原因だと考えたのです。人工甘味料それ自体は人体において食品として認識されないので胃腸で吸収されませんが、腸を通過する際に腸内細菌に変化が起こります。人工甘味料のスクラロースを与えられたラットは、腸内細菌、とくに善玉菌が減ると報告されています。

腸内環境に悪影響を与える薬品まとめ

購入した食品を食べるときには添加物の表示を確認してみましょう。全ての添加物を調べることは困難ですが、刺激のつよい添加物を避けたり、よく目にする添加物をチェックしたりすることは、さほど難しくはありません。

今の時代に添加物を一切とらないことは不可能に近いですが、うまく付き合っていくことはできるはずです。よりよい明日のために、腸内環境に悪影響を及ぼすものに関する知識を深めていきましょう。

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